以前、吹き抜けのメリットについて、ご紹介をさせて頂きましたが、
今回はデメリットについて、お話をさせて頂きます。
①2階のスペースが削られる
吹き抜けをつくると、1階から2階に空間を広げるので、自然と
2階の部屋数が少なくなります。
②掃除が大変になる
吹き抜けをつくると意外に見落とされがちなのが、掃除です。
特に窓の掃除が大変で、外側はクモの巣や泥、ホコリが飛来
することによる汚れが目立ってしまします。
吹き抜けの場合、高い位置に窓があるわけですから、簡単に
掃除することが出来ませんので、場合によっては専門の業者に
頼む必要が出てきます。窓の内側も同じことが言えます。
③音や匂いが筒抜けになります。
吹き抜けをつくることで一番多い悩みが、実は音の問題です。
家族の気配を感じることが出来る一方で、家族の声が筒抜けに
なり、プライベートな空間を確保することが難しくなります。
子供が大きくなってプライバシーの確保が優先しがちになった
場合は、吹き抜けのある家は途端にデメリットが増す可能性が
あります。
また匂いの問題ですが、特にキッチンからリビングダイニングに
続く間取りとなっている場合に、料理の匂いが2階まで普通に
上がり、吹き抜けに隣接している場所で洗濯物を干している場合は、
当然のように匂いがついてしまします。
よく「吹き抜けの家は、冬は寒い」というお話を耳にします。
現在の一般的な家は、性能があがっているため一概には冬は寒い
家になるということは言えません。要は、家の断熱性と気密性に
よりまして、現在の家は冬場が寒いなんていう事はありませんので、
ご安心下さい。
最後に、吹き抜けのメリットは同時にデメリットにもなる構造なので、
建てる家の希望条件などをしっかりと考えた上で、吹き抜けを採用
するかどうかを検討されたら良いと思います。
今後の家づくりのご参考までに。