建築業界でよく使う言葉に「おさまり」というものがあります。
「ここのおさまりが・・・」とか「おさまりが分かる図面を・・・」とかよく言われたり
「おさまりを考えてデザインをしなければいけない」など、頻繁に飛び交っている言葉です。
漢字で書くと「納まり」。
ふたつ以上の部材が接合する部分で優先順位を決めます。「取り合い」と呼びます。
この取り合いが上手く行き、接合がしっかりとしていれば
「納まりが良い」「取り合いが良い」といいます。
取り合いが上手くいかないと、納まりも良くありません。英語ではディテールともいわれます。
建築家の巨匠ミース・ファン・デル・ローエは「神はディテールに宿る」という
有名な言葉を残しております。
「納まり」って大事だな・・と思った時、「おさめる」という漢字には
「収める」「納める」「治める」「修める」
があり意味の違いを明確に説明出来ない事に気づきました。
「収める」好ましい結果を手に入れる 収入、収得、収拾。
「納める」しかるべきところに入れる 納入、納付、納骨
「治める」混乱が起こらないようにする 統治、治安
「修める」自分を高める努力をする 修業、修養
色々な「おさめる」がありますね・・・
でも意味が分かれば使い間違わない気がしてきました。
そう考えると「収納」って言葉はすごいです。